Dellが家電製品分野への取り組みを強化する計画だ。同社初のプラズマテレビなど、各種新型デジタルテレビを今年中に製品ラインに追加するという。
同社は、年末商戦に合わせて、少なくともプラズマテレビ1機種、液晶ディスプレイ(LCD)テレビ数機種を製品ラインに追加する予定であるという。同社経営陣が米国時間14日に行われた説明会のなかで明かした。
Dellは昨年、テレビやDell DJポータブルミュージックプレイヤーなどの製品で家電市場に参入している。同社としては、デジタルホームといわれる市場が未成熟である今のうちに、市場での存在感を確立しておきたい考えだ。デジタルホームは、Dellなどの企業が描き出した概念で、消費者がPCやテレビ、ミュージックプレイヤーなどの各種機器をホームネットワークを介して接続するというもの。接続さえすれば、これらすべての機器同士でビデオクリップや写真などのコンテンツを共有できる。
DellやGateway、Hewlett-Packard(HP)を含むPCメーカー各社は、次の大きな市場であるとしてデジタルホームを狙っている。HPは今年中にテレビの販売を開始する予定である。Gatewayは既にかなり前から、テレビをはじめとする家電製品を販売している。参入時期が比較的早いとはいっても、各社はソニーなどの老舗家電メーカーに戦いを挑まなくてはならない。簡単にシェアを譲ってくれるところは1つもない。
Dellは価格設定の面で優位に立とうとしている。同社は、定評のあるライバル各社より製品価格を低く設定して市場に参入し、顧客を獲得していく構えだ。Dellの経営陣は、プラズマテレビについて、大胆な価格を設定する予定だ、と述べる。Dellはこれまでも低価格路線を打ち出して、短期間でたくさんの製品台数を売り上げ、急速にマーケットシェアを拡大してきた。その結果、ライバル各社は製品の値下げを余儀なくされている。
Dellの経営陣は、新製品に関する詳細は後日明らかにするとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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