ボーダフォンとシャープは、ICカード機能付きフラッシュメモリカードの利用が可能な携帯電話機の試作品を共同開発した。ボーダフォンが5月6日に明らかにしたもの。同電話機はICカード用の非接触インターフェースを備え、カードスロットに対応カードを挿入することでICカードの利用が可能となる。
同電話機は、メモリカードを差し替えると複数の非接触ICカードの通信方式やサービスに対応できる。例えば、ユーザーが携帯電話機の機種を変更するときでも、メモリカードを差し替えるだけでそのまま元のICカードのサービスを継続して使い続けられる。また、パソコン、PDA、情報家電、カーナビなど、携帯電話機以外の対応情報機器を利用したさまざまな取引や新サービスの利用も可能である。
両社が開発した試作品は、JICSAP2.0仕様とISO 14443 Type B仕様の2種類のカードに対応している。カードの開発は日立製作所が協力した。
ボーダフォンでは、世界規模のサービス展開を想定し、携帯電話機およびICカード内の各種アプリケーションについて、各種国際標準規格に準拠する方向性で検討を進める。サービスの商用化に向け、各種関連団体やサービスプロバイダ、システムベンダーなどとも協議/検討するという。
同社は、東京ビッグサイトで5月11日に開幕するビジネスシヨウTOKYO 2004で、同試作品のデモンストレーションと展示を予定している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」