住友不動産は4月14日、東京港区港南地区に建設中の高層分譲マンション「WORLD CITY TOWERS」のモデルルームを報道陣向けに公開した。同マンションは携帯電話やPCから家庭内の冷暖房器具を遠隔操作できる東京ガスのサービス「Remote+(リモートプラス、旧称:ホッとねっとサービス)」を国内の一般分譲マンションで初めて採用する予定で、2005年12月の完成を目指している。
Remote+は家の風呂や浴室乾燥機、床暖房、エアコンなどの電源のオン・オフができるサービス。ガスの消し忘れの確認を行うこともでき、異常を検知した場合には東京ガスに通報する機能も備える。これにより、帰宅時間に合わせて部屋を暖めたり、ガスを消し忘れた際に遠隔遮断を行ったりすることができる。
WORLD CITY TOWERSは「都心にしてリゾート」を開発コンセプトとしたマンションで、都心で働く30〜40歳代をターゲットとしている。40〜42階建ての3棟からなり、ワンルームから4LDKまでを揃える。
住友不動産 取締役専務執行役員 都市開発事業本部長の松井久生氏によると、30〜40歳代のファミリー層が都心に住みたがる傾向があるという。「楽天やヤフーなどインターネット関連企業に勤める人たちは、通勤時間を30分程度に抑えるために都心に住む傾向が強い」(松井氏)。同社の展示パビリオンに訪れる人たちも30〜40歳代が50%を超え、年収1000万前後の共働き夫婦が多いという。
WORLD CITY TOWERSはそのほか、リゾートをイメージした専用のチャータークルーズ用桟橋を設置。トレーニングジムやプール、スカイラウンジなどを備えている。各家庭には光ファイバーが引かれ、スカイパーフェクト・コミュニケーションズの子会社であるオプティキャストが提供する光ファイバーを使ったテレビサービス「オプキャス」も利用できる。共用施設の鍵にはソニーの非接触IC技術、Felicaが採用された。
分譲価格は未定だが、1坪(約3.3m2)あたり200〜250万円程度という。「低階層なら4LDKでも6000万円台からある」(松井氏)。5月8日から販売を開始し、2年内の完売を目指すとしている。
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