iPodに羨望のまなざしを向けるPDAのオーナー向けに、夢をかなえるようなソフトウェアが登場した。
英国のある小さな会社が、Apple Computerの人気製品iPodとよく似たデザインや機能をPocket PCで実現するジュークボックスソフトをリリースした。iPodと異なり、価格20ドルの「pBop」というこのソフトウェアが再生できるのはMP3ファイルだけで、AppleのiTunes Music Storeで販売されているAAC形式の音楽ファイルには対応していない。
英国のStarBrite Solutionsという新興企業は、当初このソフトをpPodと命名したが、iPodの商標を侵害する可能性があるとApple側が示唆したのを受けて、その後名前をpBopに変更したという。
同社はまた、Appleが懸念を示したことを受け、このソフトウェアのボタンの配置を変更したり、マーケティング資料すべてにAppleやiPodとは一切関係がないことを記す注意書きを記載したりと、ほかにも細かい変更を加えたという。
なお、Apple関係者からのコメントは得られていない。
StarBriteのディレクター、Ryan Kellyによると、同氏の会社はAppleに全面的に協力する姿勢を見せたという。Kellyは、同ソフトウェアがiPodをはじめとするMP3プレーヤーからヒントを得たものであることを認めたが、Appleが示した懸念の中には「意外」なものもあったという。
Kellyは電子メールによるインタビューの中で、「Appleは、pPodがApple iPodの名を語って売られるのではないかとも感じていた。我々は、Windows系のPocket PC対応アプリケーションをハードウェアデバイスと混同して購入する人などいないと思っていたので、これは意外な反応だった」と述べている。
Mac OSをエミュレートするデスクトップのテーマがWindows XPの人気オプションになるなど、ベンダー各社がApple製品の人気に便乗するのは珍しいことではない。だがAppleは、(模倣という形での)お世辞でも、それが度を超すと判断した際には、法的措置を講じることでも有名だ。
Kellyによると、同社ではPalmハンドヘルド機や、Windows MobileもしくはSymbianオペレーティングシステムが動作するスマートフォンに対応したバージョンも開発したいと考えているという。また、根強い要望があることから、同氏の会社ではWindows Media Audio(WMA)ファイルのサポート追加も検討しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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