米Microsoftは、来年リリース予定のWindows XP Service Pack 2 (SP2)の一部として、Internet Explorer(IE)にウェブ広告をブロックするためのポップアップ防止機能を追加する。
Microsoftの広報担当、Darin Linnmanによると、同社は来年前半にリリースするExplorer with Service Pack 2(SP2)というアップデートバージョンに、ポップアップ防止機能を追加することを計画しているという。しかし、Microsoftでは顧客からフィードバックされた意見を検討した上で、この機能を追加するかどうかを最終的に判断するとの条件を付けている。
「確かに、IEのアップデート版にはポップアップ防止機能が追加される予定だ」(Linmann)
この機能追加で、Microsoftは遅蒔きながら、目障りなポップアップ、あるいは広告ウインドウを表示防止機能を持ったブラウザーを提供するソフトウェアメーカーの仲間入りを果たす事になる。Opera、Mozilla、Netscapeといった他のブラウザーは、どれもブラウザー市場でほんの僅かなシェアを占めているに過ぎないが、これらのソフトウェアではユーザーがウェブサーフィンをしている際に、強制的に表示される広告をブロックできるようなオプションを選択できる。Microsoftは、ブラウザマーケットの大部分を支配しているため、同社の動きは非常に影響を与える可能性がある。
「多くのマーケティング担当者は、(ポップアップ防止機能を追加する)Microsoftの措置に激怒するかもしれないが、同社が今回発表した動きは、ポップアップ広告に関する問題の撲滅に大いに貢献できる。ブラウザ内でポップアップをオフにできるのは、ポップアップ防止ソフトをダウンロードしてくるよりもずっと簡単な解決法だ」と、インターネットのセキュリティ専門家であるRichard Smithは述べている。
ちなみに、米Googleではすでに、ユーザーが検索用ツールバーからポップアップウィンドウの表示を止められるようにするツールを提供している。
Microsoftの今回の発表は、ユーザーがポップアップ広告をひどく嫌っている結果である。米Forrester Researchの行った調査によれば、北米では約88パーセントのブロードバンドユーザー、そして87パーセントのダイアルアップユーザーが、ポップアップ広告にウェブサーフィンを邪魔されたことがあると答えている。しかし、広告防止ソフトを利用していると答えたユーザーはわずか15パーセントだった。IEの中にこの機能が組み込まれることで、広告を簡単に避けることが可能になる。
「ユーザーには、ポップアップウインドウはとてもうざったいものだという認識がある。つまり、最も嫌われている広告だ」(Forresterの主任アナリスト、Charlene Li)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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