産業技術総合研究所(産総研)知能システム研究部門は11月11日、「知識分散型ロボット制御手法」に基づいて、既存のICタグ技術、画像処理技術、ロボット制御技術を用いた実証プラントを開発したと発表した。知識分散型ロボット制御手法は現在、特許出願中となっている。
知識分散型ロボット制御手法とは、ICタグの中に製造者のネットワークアドレスと、ロボットがその物体を操作するために必要な知識情報を入れておくことで、物体認識を容易にすると同時に、ロボットプログラムにかかる負荷を軽減することを可能とする手法。
今回開発されたのは、机の上に任意に置かれた食器等の片付け作業に応用するもの。ICタグリーダーを仕込んだ机の上に、無造作に置かれた食器を自動で片付けるとともに、食器の種類などを認識しながらロボット動作計画を作るシステムを構築した。
産総研では、今回構築したプラットホームをベースに、より一般的な環境で動くロボットシステムの構築を試みる予定だ。
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