ノルウェーのOpera SoftwareとフィンランドのNokiaは、NokiaのスマートフォンにOperaブラウザをデフォルトで搭載することで合意した。
Operaは、デスクトップ用ブラウザ市場でのシェアはほんの一握りかもしれないが、ワイヤレスブラウザでは着実に前進している。同社の携帯端末用ブラウザは、Small-Screen Rendering(SSR)と呼ばれる技術を使って、通常のウェブページを携帯端末上の小さな画面に合わせて再フォーマットする。Operaはここ数カ月の間、NokiaやSony Ericssonなどの端末にブラウザを提供してきているが、これまではそれを使うかどうかはユーザー次第だった。
今回の提携で、Nokiaは同社の6600シリーズに加え、前機種の3650と7650にもOperaのブラウザを搭載する。6600はSeries 60として知られるSymbian OSをカスタマイズしたOSを積んでおり、電子メールへのアクセスや動画の録画・再生といった先進機能を持つ。
「今回の提携は、HTMLを完全な形で表示させようというOperaのビジョンが、画期的な成功を収めていることを示すものだ。ユーザー、業界関係社、そして誰もが望んでいるのは完全なウェブ(の表示)であり、WAPではない」(同社広報担当者)。
Operaはまた、6600に搭載されるものと似たバージョン、Opera 6.1 for Series 60のダウンロード版も発表している。この新バージョンは、Series 60向けの前バージョンと比べて小型化されており、メモリ使用量も少なく、フレームの管理やテーブル表示機能などが強化されている。
Nokiaでは、Series 60を他の携帯電話機メーカーにライセンス提供していることから、同ソフトウェアはSiemens SX1など、他のSymbianベースのスマートフォンにインストールすることも可能だ。ユーザーは、2週間の無償トライアル期間後、25ユーロ(19ポンド)支払うことになる。
またNokiaでは、“Media Device”の7700など、同社が今後発表する端末でも、OperaをデフォルトのWebブラウザとして搭載することを予定している。7700はこれまでより大きい65536色のカラー画面を持ち、Series 90と呼ばれる新しいSymbianのインターフェースをベースとしている。OperaはSony Ericssonの最新のP900端末にCD-ROMにバンドルされるほか、P800ではダウンロードすることも可能だ。
Operaによると、現在、京セラなど他の携帯端末メーカーともブラウザのバンドル化について協議中で、今年末と2004年第1四半期に発表できる予定という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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