シーピーアイは、台湾のセキュリティ関連ソフト開発メーカーFineart社と協力し、重要データの漏洩を防止する「マイ・ディア・ドライブ」を10月1日から販売開始すると発表した。価格は9800円。
新製品は、USBキーを利用し、PC内にあるデータを暗号化し保護する製品。USBキーと連携した認証処理を行うことで、ひとつしかない特定のUSBキーを装着しなければハードディスク内の指定区域を閲覧できないよう制限を加えることができる。
USBキーを認証キーとしてデータを暗号化するソリューションは多数あるが、新製品では、ハードディスク内に一定の容量を確保し、そのなかを一塊にして暗号化する点が特徴。USBキーを装着した時には、暗号化した領域を使用可能ドライブとして割り当てる。
ファイル単位で暗号化、複合化を行う方式ではないため、一度ドライブを作成してしまえば、USBキーを装着している間は通常のローカルドライブと同様に違和感なく使用できる。また、USBキーを抜くと使用していたドライブは使用不可状態となり、ドライブとして割り当てられていた領域が一塊で暗号化されるため、ファイル単位で扱うのと比べ、使いやすく、セキュリティ強度も高めることができる。
さらに、万が一の時には本人認証機能のレベル選択、USBキーの抜き忘れ、盗難、紛失、ハードディスクの破損などに対応できる機能を搭載している。
同社では、初年度で2万個、2億円程度の売り上げを目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」