米Dellは29日(米国時間)にミニノートモデル2機種を発表し、同社のノートブック製品ラインを完成させた。
Latitude X200シリーズの後継となるInspiron 300mとLatitude X300は、今年はじめから開始されたノートブック製品ラインを一新するという同社の取り組みを締めくくるものだ。
同社のミニノートはいずれも重量1.3kg、画面サイズが12.1インチと、デザイン的には似かよっているが、新機種は1.2GHzのIntel Pentium Mプロセッサを搭載し、性能が向上している。また両方とも、同社の他のノートブックモデルとコンポーネントを共有でき、これは企業のITスタッフにとってはうれしい配慮だ。
Dellはさまざまなユーザー層に向けた単一モデルを出す代わりに、特定のユーザー層に狙いを定めた2機種のノートを開発した。
同社のブルー&シルバーのInspiron 300mはコンシューマ向けで、主にワイヤレス接続で利用する学生や、2台め・3台めのノートPC買い替えを考えているユーザーを特に意識している。
Inspiron 300mは、Dellにとってちょっとした賭けでもある。新しいノートブックはサイズが小さく軽量だが、大多数のユーザーはデスクトップPCにとって代わる、15インチ以上の画面と強力なデスクトップ向けPentium 4を搭載した、重量級モデルを購入する傾向にある。一般的にこうしたバイヤーは、バッテリーで長時間使用できることよりも、大型画面のような特長にひきつけられる。
しかし、デスクトップに取って代わる数機種のノートPCも提供しているDellは、ワイヤレスネットワークを利用し、長時間のバッテリー寿命を享受したいと思っている、一層洗練されたユーザーに向けて、超軽量のノートブックを提供することは意味があると説明。さらに、300mでは写真編集のような作業にも十分耐えるほどのパワーを提供すると、Dell関係者は述べている。
Inspiron 300mの画面サイズは12.1インチで、1.2GHzの低圧Pentium Mプロセッサを搭載している。価格は1,599ドルからで、基本構成は256MバイトのRAM、30GバイトのハードディスクとIntel 802.11bワイヤレスモジュール装備となっている。
いっぽう、シルバーのLatitude X300は、エグゼクティブや販売スタッフなど頻繁に外回りや出張をするユーザーに向けた軽量のノートPC。画面サイズは12.1インチで、1.2GHzのPentium Mチップを搭載し、ワイヤレス接続性を提供する。価格は1,599ドルからとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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