ソニーは5月28日、都内で開かれた記者発表会において、同社ゲーム機であるPlayStationの新版、「PSX」を公開した。
PSXの大きな特徴は、PlayStation2の機能のうえに様々なメディアプレーヤーを搭載している点にある。DVDの記録再生が可能でDVD±RW/-Rに対応しているほか、120GBの HDDレコーダ機能を備える。アナログのTV/BSチューナを内蔵しており、イーサネットにも接続が可能。USB 2.0に対応しており、MemoryStickも利用できる。
ソニー副社長兼ソニー・コンピュータエンタテイメント(SCE)代表取締役社長兼CEOの久夛良木健氏によると、PSXはPlayStation2のエンジンやオペレーションシステム、開発環境をほとんどそのまま利用しているという。「PlayStation2のエンジンやオペレーションシステムを使って、デジタル家電にどこまで挑戦できるかという取り組みの一つ」(久夛良木氏)と話しており、ネットワーク機能に重点を置いて開発されているPlayStation 3とはコンセプトの異なる商品のようだ。
「次世代のデジタル家電は、はたしてそれがPCなのか、家電なのか、ゲームなのかという回答が今まで出されていなかった。ソニーとしては、全てが融合したこうした新しい商品だと考えている」(久夛良木氏)
PSXの値段は未発表だが、発売時期は年末となる予定。日本で先行発売した後、2004年の前半に米国・欧州に向けて出荷する予定としている。
PSXの本体の様子。縦横どちらでも置くことができ、裏側はイーサネットなどに接続できる。 |
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