Microsoft本社は12日、MSN UKが開発を進めていたとされる移動型トイレiLooが、入念に作り込まれたジョークだったと発表した。
iLooは、イギリスで今夏開催予定の野外コンサートでの試験利用へ向けて開発が進められているはずだった。米Microsoftのスポークスマン、Nouri Bernard Hasanは本誌の取材に対し「あれはエイプリルフールのジョークだったことを確認した」と説明する。
約2週間前に計画が明らかになったiLooは、世界中の読者や記者の注目を惹きつけていた。iLooはWi-Fi対応で、トイレに座ったままで使用できるフラットパネルを搭載しており、今までとは違ったかたちでのウェブポータルサービスを提示することが狙いだと、MSN UKでは説明していた。
MSN UKのスポークスマン、Matthew Whittinghamは5月2日、「これで若者達が、hotmailやMSN Messengerといった我々の主要サービスに、気楽にアクセスできるようになる」と語っていた。
この作り話を除くと、この話が実はジョークだったことを示すものは何もなかった。例えば、Microsoftの広報担当者は実際にこの同製品についてのコメントしていた。また、MSN幹部からのコメントを含んだプレスリリースが、5月2日にMicrosoft UKのウェブサイトにポストされ、その後1週間にわたって閲覧可能な状態にあった。
12日月曜日にMSN UKのサイトを調べてみたところ、iLooに関するプレスリリースは取り除かれていた。ただしGoggoleで検索すれば、キャッシュに残っているページをいまだに見られる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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