コンピュータ・ニュース社(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総 研は、「BCNランキング」から、03年2月のノートPC店頭市場の販売動向をまと め、東芝、ソニー、NEC、富士通の四つ巴状態に突入したことを明らかにした。
ノートPCの店頭市場は、02年下期時点では、ソニーだけが販売台数シェア20 %を超え、他社を一歩リードしていた。しかし、12月にはNEC、東芝が大きく 販売台数を伸ばし、1月には富士通も巻き返したことで、ソニーのシェアはや や低下した。
さらに、それまでシャープと第2グループで競っていた東芝が大幅にシェア を伸ばし、2月には16.45%を獲得。富士通、ソニー、NECの上位3社に迫り、市 場は四つ巴の様相となった。
BCN総研では、東芝の好調について、「1月に投入された新デザインの『dyna book』シリーズが販売を押し上げたことが要因。2月には、東芝の販売台数の6 割を占めるまでに至っている」と分析している。
また、東芝は、3月7日の中期経営計画発表時に、「コンシューマルートにつ いては、既存のチャネルを活用して、販促、宣伝費を拡大することで販売力を 強化」(東芝・岡村正社長)することを発表。「人気製品と販売力のさらなる 強化によって、今後も東芝の勢いは持続する」と、BCN総研では予想している。
なお、3月12日に、各メーカーから「インテルCentrinoモバイル・テクノロ ジ」モデルが発表・発売されたが、3、4月に登場してくるこの新モバイルノー トPCが、市場の売れ行きにどんな変化をもたらすかが注目される。
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