東芝、ノートPC用燃料電池を開発

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年03月06日 12時15分

 東芝は3月5日、ノートパソコンに接続可能なダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)の開発に成功したと発表した。

 現在普及しているリチウムイオン電池と共通の電極を備えており、リチウムイオン電池の代替品として利用できる。燃料カートリッジを交換することで電源供給を継続できるので、充電作業は不要。

 同社が開発したDMFCは、発電過程の副生成物である水を使って高濃度メタノール溶液を希釈し、発電効率の高い濃度3%〜6%のメタノール溶液を供給する。そのため、従来のDMFCに比べ燃料に使う溶液の濃度を高くでき、保存タンクの容量を10分の1以下に小型化できるという。現在のところ、50ccの燃料で約5時間ノートパソコンを使用できる。

 主な仕様は以下の通り。

  • 出力:平均12W、最高20W
  • 電圧:11V
  • サイズ:275mm×75mm×40mm(825cc)
  • 重量:900g
  • カートリッジ重量:120g(100cc用)、約72g(50cc用)
  • カートリッジ外形:50×65×35mm(100cc用)、33×65×35mm(50cc用)

東芝のプレスリリース

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