カシオ計算機とアルプス電気は2月25日、携帯電話などのモバイル機器に実装し、高精度で指紋を読み取れる中空ロールヘッドスキャナを開発したと発表した。これに伴い、両社は同スキャナの量産と販売に関して業務提携することで合意に達した。
従来のラインスキャナでは指をなぞる際に像が歪むという問題があった。また面スキャナでは正確な読み取りが可能だが、小型化やコストという点で、小型情報機器の搭載には向いていないという問題があった。
新たに開発した中空ロールヘッド方式スキャナは、指先など読み取り対象物との接触面に回転式の透明ローラーを用いる。これにより、「かかる圧力を一定に保てるようになり、歪みのない精細な読み取りを実現する」(両社)。また読み取りセンサーや光源をローラー内部に収納したことでデバイスの小型化、コスト低減を図った。デバイス本体のサイズは、直径6mm×幅15mm。解像度は24ppmm(600ppi)。読み取り速度は200mm/秒。
同デバイスの提供開始は今年10月を予定する。両社は同製品の事業化により、2004年度で20億円、2005年度で40億円の売上を目指す。
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