LinuxソフトウェアメーカーのLycorisは米国時間2月19日、大型量販店の米Wal-Martを通じて、Linuxソフトウェアパッケージを販売することを発表した。
Wal-Martのオンライン部門では、すでにLycorisやその他のベンダーのLinuxを搭載した低価格パソコンを販売している。Lycorisのマーケティングディレクター、Jason Spisakによれば、Wal-Martで新たにLycorisのデスクトップパソコン版LinuxディストリビューションDesktop LXと、2種類のオープンソースソフトウェアのパッケージ製品ProductivityPakとGamePakの販売を開始するという。
Desktop LXは、さまざまなユーザーインターフェースを装備しており、Linuxの表示とWindows XP風の動作を実現できる。販売価格は30ドル。写真編集、デジタル・メディア・ファイルの再生、ワープロや電子メールなどの各種アプリケーションが同梱されている。
ProductivityPakは、米Sun MicrosystemsのOpenOfficeをベースにしたワープロ、表計算のアプリケーションなどが含まれ、販売価格は50ドル。
さらにWal-MartはLycorisのGamePakも販売する。Linuxで人気の高いゲームを集めたゲームパッケージで、多数のWindowsゲームをLinuxで利用可能にするソフトウェアも納められている。販売価格は35ドル。
過去1年間、Wal-MartはLinuxの普及において大きな役割を担ってきた。これまでに200ドルから始まるLinux搭載パソコンや米LindowsのLinuxパッケージなどを販売している。「Wal-Martの積極的な価格とサポートは、LinuxというオープンソースのOSが技術者エリートの手を離れ、市場で主流製品として受け入れられるための重要な役割を果たしている」(Spisak)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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