米Apple Computerが顧客獲得に向けて直販店のネットワークを生かした新たなプログラムを実施する。School Night at the Apple Storeと呼ぶプログラムを来週から開始し、教育市場をターゲットにMacの販売促進を図る。
School Night at the Apple Storeは2003年の5月末まで、毎週火曜日と水曜日に全米53のApple直販店で展開する。直販店が場所と設備を提供し、子供がMacを使った学習成果を親に披露するというもの。教師も参加し、学校と家庭の双方でMacユーザーを拡大する戦法だ。同プログラムに参加した日から翌月末までにその直販店でAppleのコンピュータを購入すると、50ドルの割引サービスを受けることができる。また、コンピュータを購入する時に受け取る50ドルのクーポンを、将来Apple製品を購入する際に利用できる。
Appleはこのところ、教育市場で苦戦している。米Dell Computerが台頭しているためだ。米調査会社IDCの調査によると、全米の学校で利用されているデスクトップパソコンは、今年度初めてDell製品の台数がApple製品のそれを超えたという。なお、ノートパソコンについてはAppleがDellを上回っている。
AppleはこれまでeMacの開発をはじめ、教育関連ソフトウェア開発の米PowerSchool買収などを通して、教育市場に力を入れてきた。そして今度は、積極的な価格戦略に乗り出す。Appleのオンラインストアでは、最新のPower MacとPowerBookを小売価格より200ドル〜300ドル割り引いて提供するという。eMac、iMac、iBookなどの製品についても、50〜100ドルの割引を実施する。また、学校向けの大口販売については、さらに大幅な割引を設定している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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