「ブラビオ・プロジェクト」は、ガントチャート表示が可能なプロジェクト管理サービスだ。オンラインでガントチャートを作成して管理でき、複数メンバーで閲覧、編集ができることから、グループワークに適しているほか、個人の作業工数の管理にも適している。11月末日まですべてのプランが無料で利用できるリリースキャンペーンを展開しており、それ以降も最大5人までは無料プランを利用できる。
プロジェクトの工数管理に用いられるガントチャートは、専用ソフトも存在しているほか、Excelで作成するためのマクロなども多数公開されているが、いかんせん複数のメンバーで共有しようとすると、LAN上で共有するのが精一杯だ。本サービスはウェブサービスとして提供されているため、社内はもちろん外部の協力会社などとの共有も容易だ。また、ToDo管理や掲示板機能も備えているため、グループワークがこれ単体でできるのが特徴だ。
ユーザー登録後、トップページから「プロジェクトを追加」をクリックすると、プロジェクトの詳細を入力する画面が表示される。まずは適当なプロジェクト名を入力して「追加する」ボタンを押すと、今週のタスク一覧や連絡事項、つぶやきなどが一覧できる画面が表示される。この時点ではタスクがひとつも登録されていないのでまっさらの状態だ。
続けて画面右上の「ガントチャートを作成」ボタンをクリックする。タイムラインが表示されるので新たにタスクを登録し、つづけてタイムライン上の適切な日付の位置でドラッグすることでガントチャートにおなじみの進捗バーが表示される。作成されたバーは自在に移動させたり、また伸ばしたり縮めたりすることが可能だ。
タスクをクリックすると個々のスケジュールが表示されるので、テキストベースで開始日や終了日を変更したり、またタスクを完了扱いにもできる。これらは閲覧モードと編集モードを切り替えながら作業する形になる。この両モードはあまり画面上での見た目が変わらず、直感的に操作しやすいとは言えない。現状ではアイコン表示の変化などを見て慣れるしかないだろう。
このほか本サービスでは、複数メンバーでタスクを割り振ったり、簡易的な掲示板機能を用いてメンバー間でやりとりできるので、ひとつのプロジェクトにまつわる情報を一元管理できる。ファイルを添付できるというのもプロジェクト管理向きだろう。またリスト表示やカレンダー表示など、目的にあった表示方法に切り替えられるのもメリットだ。
ガントチャートの機能としては、それぞれのタスクの関連性を設定できなかったり、マイルストーンを明示できないなど、物足りなさを感じる場合もある。またリンク先が多すぎてどこをたどれば求める画面に戻れるのかが分かりづらかったり、「保存する」ボタンを押した際に「変更を保存しますか?」と尋ねられるなど明らかにユーザビリティの原則に反する部分もある。まだこなれていない部分は多々あるのだが、直接の競合となるサービスがないだけに、その将来性が大いに期待できる。インターフェース面の改善を中心に、今後の発展に期待したいところだ。
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