ヒト、モノ、コト、イキモノ、それぞれ目に見えないエネルギーを発している。写真に切り取られたその瞬間、それが、我々の目にも見えるようになった。そんなパワーを感じる。これがすべて「iPhone」のカメラで撮影されているとは。
最後の10数ページのショートレクチャーを除き、この写真集の写真はすべて、iPhone 3G/3GS/4のいずれかで撮影されている。それは言われなければきっとわからなかっただろう。何しろ筆者も同じiPhoneを持っているのだから。それで、こんなにもスタイリッシュな写真ができ上がるとは言葉もない。
iPhoneユーザーになって一番驚くのは、カメラの使い勝手の良さではないだろうか。筆者もiPhoneを購入してからは、コンパクトデジタルカメラの出番が激減した。撮影した写真はiPhone上で簡単に編集できるうえ、Twitterやブログですぐに公開できる。だからこそ、もう少し印象的な写真を撮りたいという思いが募るのだ。
本書を見ると、むろんプロのフォトグラファーには遠く及ばないが、自分でももっと積極的に撮影しようという気分が高まる。iPhoneのカメラであっても、写真表現に限界などないのだと教わった気がする。さて、撮影に出かけようか。
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