タスク管理ツール「The Big Picture」の大きな特徴は、各プロジェクトを色とりどりの円で表示するインターフェースにある。プロジェクトの重要度や緊急度が高ければ円を大きく、そうでなければ小さく表示することで、優先的に取り掛かるべきプロジェクトや、ボリュームがあるため早期に着手しなくてはいけないプロジェクトが、ひとめで把握できる。
各プロジェクトに属するタスクは、それぞれの円=プロジェクトをクリックすることにより、リスト形式で表示される。タスクは最大5階層までの階層構造を持たせられるので、規模の大きなプロジェクトであっても、GTD(Getting Things Done)に基づいてタスクを細分化できる。階層の最上位を各スタッフの名前にしておき、担当別にタスクを割り当てていくといった使い方もできそうだ。
画面はFlashベースで動作する。円の描画もマウスでドラッグするだけで作成できるので簡単だ。プロジェクトはキャンバス上をドラッグ&ドロップで自由に移動させられるほか、色も自由に設定できるので、各プロジェクトに合った配色で目立たせることも可能だ。また個々のタスクについても、プロジェクト間でドラッグ&ドロップで移動できるなど、自由度は非常に高い。
さらに個々のタスクについては、カレンダー形式での表示も可能。個々のタスクをタイムラインに並べていくことで、スケジュールの立案も簡単にできる。iCal形式での出力もできるので、Googleカレンダーにもタスクを表示させられる。
Flashを利用した独特のインターフェースを採用しているため、携帯電話からは利用できずPCからの利用が前提になる。しかしiCal形式への対応に見られるように他サービスとの連携方法が用意されているので、それほど不自由さは感じない。とくにタスクの階層化はかなり自由度が高くおすすめだ。円による特徴的なインターフェースにばかり目が行きがちだが、タスク管理サービスとしてもかなりの実力派だといえるだろう。
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