飲み会などのイベントの出欠を確認するウェブサービスは数多く存在するが、今回紹介する「出欠党幹事長」は、おそらくそれらの中で最もシンプルな部類に入るサービスだ。というのも、同種のウェブサービスによくある日程調整機能を省き、すでに決定した1つの開催日時のみ、出欠チェックを目的としているからだ。
まずは幹事側のアクションをみてみよう。サイトにアクセスすると、イベントの名称、開催日時、参加者へのメッセージ(500字以内)の3つを入力するよう促されるので、これらを入力して「出欠簿を作成」ボタンを押す。すると出欠確認をする画面のURLが表示され、これをメールの本文に書いて参加者に通知する。幹事の作業はこれで完了。非常にシンプルだ。
次に参加者側のアクションをみてみよう。幹事から送られてきたURLにアクセスすると、出欠登録のフォームが表示されるので、名前を記入したのち「○」「×」「△」「無印」の4つから出欠を選択する。コメント記入欄も用意されているので、幹事への要望や、「○日までに返事します」「遅れるかもしれません」といったメッセージも書き込める。記入が終わり追加ボタンを押すことで、これらの内容がリストに追加されるという流れだ。
登録された出欠の回答は、幹事をはじめほかの参加者全員から閲覧できる。参加者それぞれにユニークなURLが発行されるわけではなく、全員共用なので、入力したデータの修正や削除は他人でもできてしまう。このあたりは手軽さとトレードオフになっている格好だ。あくまでも身内で使うべきサービスという位置づけだろう。SSLも利用されていないが、メールアドレスなどの個人情報やパスワードが求められるわけではないので、これはこれでありだろう。
複数の日程から希望日を投票で選ぶ機能が必要であれば、ほかのサービスを用いた方がよいと思われるが、開催日時がすでに決まっているのであれば、の単機能ならではの使い勝手の良さは非常に魅力的だ。コメント欄を用いて意思疎通ができる点もポイントが高い。
マイナスがあるとすれば、携帯電話からは閲覧のみで出欠状況の返信ができないこと。これができるようになれば、さらに使い勝手がよくなることだろう。
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