通常の利用にはなんら問題がないように見えるホームページも、セキュリティの欠陥があったり、動作速度に問題を抱えていることは少なくない。このほかにも、検索エンジンに最適化されすぎていてユーザにとっては使いづらかったり、モバイルへの対応が不十分だったりすることもしばしばだ。ウェブ関連の技術やトレンドの進化によって、これまで問題がなかったサイトも、しばらく経って再度チェックしてみると問題が見つかるケースも多い。
こうした場合に便利なのが、URLを入力するだけでホームページにまつわるさまざまな診断をしてくれるサービスだ。特に最近ではスマホやタブレットといったデバイスやソーシャルメディアへの対応に加えて、セキュリティについてはHTTPSの標準化といった新しいトレンドもあり、こうした診断系サービスもそれらを反映した内容へとリニューアルしつつある。今回は新顔のサービスを中心に、自らが運営するホームページのチェックに使えるサービスを集めてみた。
Mozillaが運営する、サイトのセキュリティチェックサービス。ブラウザベンダーらしく最新のセキュリティトレンドを含む幅広い範囲を網羅しており、用意された10個の項目それぞれについて13段階で安全度が表示されるほか、スコアについても表示される。サードパーティ製のスキャンツールを用いたクロスチェックにも対応する。
Googleが運営する、モバイルサイトの速度計測サービス。モバイルサイトのユーザフレンドリーさのチェック、PCサイトの速度計測を合わせた合計3カテゴリについて、100点満点で評価してくれるほか、各カテゴリごとに用意された詳細なチェック項目の3段階評価も閲覧できる。さらに詳細な内容に踏み込んだレポートをメールで受け取ることも可能。
Googleが運営する、ページの読み込み速度をチェックできる定番ツール。PCとモバイルそれぞれについて、修正が必要となる具体的なURLをその重要度および修正方法とともに表示してくれるので、表示速度のボトルネックとなっている箇所を改善するのに役立つ。最適化された画像やJavaScript、CSSをダウンロードする機能も備える。表示は日本語。
Silktideが運営する、サイトの使いやすさを診断してくれるサービス。指定のURLからリンクしている任意の5ページを対象に、サイトの作りが構造的に正しいか、ユーザビリティやアクセシビリティは問題ないかといった、人および検索エンジンから見た場合に使いやすいサイトであるかをチェックし、問題がある場合はその改善策とともに教えてくれる。
WooRankが運営する、SEO関連項目を中心としたサイトの診断サービス。サイトを多角的に分析して項目ごとにスコアを表示するとともに、改善が必要とされるポイントを教えてくれる。ソーシャルメディアへの対応もチェックできるほか、ユーザビリティについての一部項目も網羅していることが特徴。本来は有償サービスだが、一部機能に制限があることを除けば無料で試用できる。
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