米陸軍レーザー兵器、実験で好成績--迫撃砲弾や無人航空機と交戦

Jonathan Skillings (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)2013年12月14日 12時45分

 レーザー兵器実用化への長い道のりが、また少し前に進んだ。

 米陸軍は今週に入り、四角張った巨大な「HEL MD」システムが実験場における交戦で素晴らしい成績を残したと発表した。トラックに搭載されたHEL MD(PDF)は、11月18日から12月10日の3週間、ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で、90発以上の迫撃砲弾と空を飛ぶ「数機の」無人航空機を相手に戦った。

 成功裏に終わったという交戦の正確な内容について、詳細は明らかにされていないが、これまでに行われた試作レーザー兵器のさまざまな実験から判断すると、HEL MDのビームは高熱によって標的の側面に穴を開け、その軌道を撹乱したと思われる。空中で爆発させたということもありうる。

 Boeingが製造したHEL MDシステムの中心は固体レーザーだ。今回は10kW級のものが使われた。米陸軍は、このレーザーをまずは50kW級に増強し、ゆくゆくは100kW級にする計画を持っている。100kW級は一般に、実戦用のレーザー兵器に最適だと考えられている。

 HEL MDを搭載する車両としては、500馬力8輪のOshkosh製重高機動戦術トラック(HEMTT)が使われた。

車載されたHEL MD。レーザー兵器を搭載するには大きなトラックが必要だ。
車載されたHEL MD。レーザー兵器を搭載するには大きなトラックが必要だ。
提供:Boeing

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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