米テレビネットワークのABCは、Appleをはじめとする大手IT企業の主要ベンダーであるFoxconnについて、その労働環境の実態をレポートする番組をさかんに宣伝している。
このレポートは、米国時間2月21日夜にABCの報道番組「Nightline」で放送される。同局のサイト上では、すでに予告編が公開されている。
Appleは、複数の人権擁護団体からの高まる批判に直面している。これらの団体は、より倫理的な「iPhone」の製造と、Appleが協業するサプライヤー各社の労働環境改善を求めており、すでに世界中のApple Storeに対し、数十万人の署名を添えた嘆願書を提出した。
こうした批判は主に、The New York Timesによる一連の記事が引き金となった。記事では、中国の労働者がApple製品の組み立て作業の大部分を担っている理由を分析するとともに、これらの工場の労働環境を詳しく伝えていた。
今回放送されるレポートでは、これまでにないほどFoxconnの内部が公開される。同社はその秘密主義と、頑なまでに自社設備の取材を拒むことで知られている。Foxconnの幹部はABCに対し、(超大口顧客である)Appleが米国で直面している世論の圧力がなかったら、内部の公開は考えなかっただろうと認めた。
批判の矢面に立たされているのはAppleだが、Hewlett-Packard(HP)やソニーをはじめとする多くのIT企業が、Foxconnの工場でノートPCからビデオゲーム機まであらゆる製品を製造している。人権団体は、Appleが技術業界における主導的役割を利用して、サプライヤー各社とともに変革を推し進めるべきだと主張している。
Nightlineのレポートは、米東部時間および太平洋時間の午後11時35分から放送される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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