PCが目の前にあって、エジプトの抗議デモに関するAl Jazeeraのライブビデオ報道に釘付けになっていないのなら、ぜひ目を向けるべきだ。
それは実に目を奪われるような映像だ。エジプト大統領Hosni Mubarak氏の辞任を求める抗議デモの参加者が、夜間外出禁止令を無視して通りを駆け抜け、催涙ガスを用いる警察と衝突したり、建物に火を付けたりしている様子を見ることができる。
Al Jazeeraはこうした出来事のライブ映像を配信しているが、ほぼエジプト全土でインターネットが遮断されていることから、ブログや「Twitter」を通じて現地の人々が発する情報はほとんどない。
ニュースチャンネルAl Jazeera Englishの責任者を務めるMohamed Nanabhay氏は、自身のTwitterページで、Al Jazeera Englishが配信するエジプト関連の報道にアクセスしてきたトラフィックのうち、45%近くは米国からのものだと述べている。
CNNのウェブサイトも、トップページのウィンドウで独自のライブビデオを配信していた。
一方、エジプトにいる人々は、固定電話回線やファックス、さらにはアマチュア無線を利用し、インターネット遮断の抜け道を探している。Telecomix News Agencyによると、同社はダイヤルアップモデムサービスを提供しており、活動家たちはアマチュア無線でエジプトからモールス信号によるメッセージを受け取っている、とTwitterに書き込んでいる。
Global Voicesのブログによると、エジプト国内にいる人々の中には、国外の人々にメッセージを送信し、そのメッセージをオンラインに書き込んでもらっている者もいるという。
また、多くの人々がTwitterの「Jan25voices」という特別なアカウントに投稿していたが、このアカウントは「容量オーバー」により、太平洋時間28日午前9時前後にはアクセスできなくなっていた。
Global Voicesによれば、「われわれは、インターネット遮断の裏側で電話や他の手段を利用してエジプト人と話し、彼らの言葉をリアルタイムでツイートしている」という書き込みもあったという。
CNNのカイロ特派員Ben Wedeman氏は、CNNの本社経由で情報を送っていると述べている。「気をつけろ!#egyptでは携帯電話も『Blackberry』も遮断されている。インターネットもだ。このメッセージはCNN本社経由で地上通信線を使って中継している」と同氏はTwitterへの投稿に書き込んでいる。
また、Twitterでは「WikiLeaks」のアカウントが、活動家らはインターネットの遮断をすり抜けるために、WikiLeaksが入手した外交電をエジプトにファックスしていると報じていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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