NECは2月25日、流通業者向けクラウドサービス「NeoSarf/CRM」の販売を開始した。サービスの提供開始は9月からの予定。
NeoSarf/CRMは、顧客との関係を維持、深耕させるための会員管理、ポイントサービス機能、購買頻度や金額、会員属性を活用した顧客情報分析機能、POSでのレシートクーポンの発行やメールマガジンなどによるキャンペーン情報の発信などが可能な会員プロモーション管理機能を備える。
既存システムとデータ連携を行うインターフェースを標準的な通信プロトコルで提供しているため、既存のPOSシステム、売上管理機能や、ウェブサイト、キオスク端末などとの連携も容易という。
提供基盤としてはNECの「RIACUBE-V」を採用しており、高セキュリティ下でのサービス提供を行っているという。また、店舗の拡大、会員数の増大などに合わせ、柔軟で迅速なシステム拡張や大規模運用が可能であり、企業におけるIT資産管理の運用負荷の低減に貢献できるとする。
NeoSarf/CRMのサービスの税別利用料金は、月額150万円(初期導入費用は含まず)から。NECによれば、従来の大規模な顧客管理システム構築の場合と比べ、システム導入、運用等にかかるコスト(TCO)を5年間で最大約30%低減することが可能としている。
NECでは、NeoSarf/CRMについて今後3年間で50社(1万店規模)への販売を目指す。なお、ドラッグストアチェーン業界大手のスギホールディングスが同サービスの導入を決定しているという。
◇「NeoSarf」の関連記事
・高島屋、大規模ECシステムをNECのクラウドで刷新
・NEC、大規模事業者向けECシステムをSaaS型で提供
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス