伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12月20日、同社が提供する位置情報ソリューション「Spatial Insight Plus」で、ESRIジャパンの「MapIt」を採用し、ソリューションを強化したと発表した。同日より提供を開始する。
Spatial Insight Plusは、マイクロソフトの「SharePoint Server」上で「Bing Maps」を活用するソリューション。Officeドキュメントなどに位置情報を結びつけ、ポータルを通した視覚的な情報共有を可能にする。保守などの地域拠点に基づいたサービス業務や、営業などのマーケティング業務などで、人員リソースの最適配置などを行い、業務を効率化できるという。
今回、SharePointとBing Mapsとの連携に、従来では開発が必要な機能をAPIとして実現しているMapItを採用したことにより、企業全体で活用できる地理情報システム(GIS)の構築において、導入期間を最大40%短縮できるとしている。
MapItでは、空間DBへのExcelデータやシェイプファイルの格納および配信、SharePointリストやSQL Serverのテーブルと連携する地図ビューの実現、Bing Maps以外の地図データの利用、地図上のアイテム選択および空間検索などをSilverlightによる高速かつ表現力の高いビューで実現できるという。これを利用することで、地図上での操作をベースに統計情報やグラフなどを表示するBI(ビジネスインテリジェンス)や、地図上のアイテムのステータスを色分けして表示する機能などが容易に実現できるとする。
CTCでは、Spatial Insight Plusを含めた企業ポータル構築事業で、今後3年間に25億円の売上を目指す。
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