電通総研は12月15日、10〜20代を取り巻く環境や社会問題を分析する研究プロジェクト「若者問題研究所」(電通ワカモン)の立ち上げを発表した。設立主旨は、若者の抱えている問題から目をそらさず、時代のせいだけにせず、若者自身が問題を克服していくために、企業や社会がサポートできることは何かを追求していくことにあるという。
プロジェクトの第1弾として、9月に実施した高校生対象のアンケート調査の結果(PDF)を発表した。それによると、高校生のなりたい職業1位は「公務員」、2位は「大企業の正社員」、3位は「介護士・保育士・看護士」だったという。
電通ワカモンは「安定した収入が得られる職業につきたいという意見が、高校生の半数を占めた。義務教育のころからキャリア教育を受けてきた今の高校生は、早くから『社会や景気のこと』や『自分に合った適職』を意識しているのかもしれない」と分析している。
また高校生の86%が「日本の将来が不安」と思っていることもわかった。具体的に不安なことを聞くと、「将来の就職」(80%)が「大学受験」(69%)を上回って1位となった。3位は「将来のお金」(65%)だった。
調査対象は全国の高校生男女600人。調査期間は9月16日から9月20日まで。調査手法はモバイルインターネットパネル調査。
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