将来の「iPhone」において採用がうわさされているNear Field Communication(NFC)チップは、モバイル決済以外にも用途があるのだろうか?
Cult of Macに情報筋が語っているところによると、そうらしい。Appleは、リモートコンピューティングを可能にする手段としてNFCを使う方法を研究している、とこの匿名の情報筋は主張しているという。
Cult of Macによると、この機能は次のように動作するという。
ユーザーがNFC搭載iPhoneをNFC対応Macに向けて振ると(やりとり可能な距離に両者は置かれる必要がある)、そのMacは、アプリケーション、設定内容、データをロードする。そして、ユーザーは、まるで自宅や職場にある自分のMacを使っているかのようになる。ユーザーがマシンから離れると、NFC搭載iPhoneが通信範囲を出るので、ホストマシンは元の状態に戻る。
基本的にMacは、NFCを使いiPhoneで認証にするようになると思われる。ユーザーのブックマーク、アドレス帳、パスワード、設定がiPhoneに保存され、ユーザーがMacに向かったとき、そのMacがユーザーのホームコンピュータのように動作するという。そして、MacとiPhone間の通信が途切れると、そのMacにもともとあった設定が復元される。
Cult of Macの情報筋によると、この利用法はまだ研究段階にあるという。
Appleは8月、NXP Semiconductorに大量のNFCチップを注文したとうわさされた。同チップは、無線によるデータの受け渡しを10cm程度の距離で可能にする。iPhoneのようなデバイス内にあるチップからデータを支払い端末などのデバイスへと送信する。それに続いて、Appleがモバイル決済の専門家を雇用したことから、同社はモバイル決済を考えていると推測がなされていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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