日商エレとサイオス、Solarisユーザー向けにOSS環境への移行サービス提供

富永恭子(ロビンソン)2010年10月28日 16時58分

 日商エレクトロニクスとサイオステクノロジーはSolarisユーザーを対象に、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用したサーバへの移行支援サービスの提供する。

 同サービスでは、Solarisからのサーバ移行において、IAサーバ上でLinuxなどのOSSを活用して企業システムを構築することで、企業のIT投資コストの削減、IT投資効果の最大化を図る。ミドルウェア(Webアプリケーションサーバとデータベースマネジメントシステム)に商用ソフトを採用した場合と比較して、導入時のIT投資コストを約8割、ランニングコストを約4割削減できると見込んでいる。

マイグレーション対象のシステムモデル マイグレーション対象のシステムモデル

 また、標準仕様に基づいて開発されているOSSはプラットフォームへの依存性が低いため、将来発生するインフラ環境のリプレースに伴うシステム移行の負荷も抑えることができるとしている。両社では、結果として企業システムのライフサイクルが延びることから、長期的な視点でもITコストの削減につながるとしている。

 同サービスは、次の5つのサービスで構成される。

  1. コンサルティング:基本構想、システム提案、移行プランニング、Postgres Plusへのマイグレーションアセスメント、移行先インフラ環境のアーキテクチャ設計
  2. 構築:ハードウェアシステムの設計と構築、OS、ミドルウェアのインストール設定
  3. マイグレーション技術支援:移行元データベースが商用ソフトの場合のPostgres Plusへのマイグレーション、Javaアプリケーションのマイグレーションなどの技術支援
  4. システム開発:データ移行の検証、アプリケーション開発など
  5. 運用:ハードウェアおよびソフトウェア保守、システム利用のための研修、ITアウトソーシングシステム運用サービスの提案

 日商エレは、サーバ、ストレージ、ネットワーク機器などユーザーのシステム要件に最適なハードウェアを提供。サイオスは強みを持つOSS関連技術とノウハウを用い、OSからミドルウェア、アプリケーションソフトウェアまで、OSSを活用したシステム設計、構築、サポートを提供する。両社が連携することにより、SolarisからOSSを活用した最適なシステムへのスムーズな移行、構築、運用をトータルで実現するとしている。両社では、今後3年間で30社への導入を目指す。

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