PFU、社内のIT機器を管理する小型アプライアンス--スマートフォンも対象に

田中好伸(編集部)2010年10月12日 16時24分

 PFUは10月12日、社内ネットワークに接続されたIT機器を管理する小型アプライアンス「iNetSec Smart Finder」の販売を開始したことを発表した。税別価格は18万円、ブラウザベースの管理用ソフトウェア28万円が別途必要になる。出荷は11月12日を予定している。

 不正PCを検知、遮断する小型アプライアンス「iNetSec Patrol Cube」の後継製品であるSmart Finderは、旧来製品のPatrol Cubeのメイン機能である不正PC検知遮断に加えて、IT機器の資産管理機能が強化されている。ネットワークにつなぐだけでネットワーク内に存在するPCやプリンタ、複合機、ネットワーク機器などを種類ごとに識別する。

 識別されるPCは、OSがWindowsのものはもちろん、Mac OSやLinuxも対象となる。またiPhoneやiPad、Android端末などのスマートフォンも識別対象となる。ネットワーク上で識別された端末はチャートで一元把握され、ネットワーク単位ごとに配下の機器構成や機器一覧を確認できる。

 Smart Finder1台で3ポートまで接続可能であり、別途ライセンスを加えれば複数セグメントを管理することもできる。またVLANにも対応しており(VLANも別途ライセンスも必要)、任意のセグメントやVLANをグループ化して管理できる。グループごとに機器のリストの維持管理でき、またサブの管理者を設定して、管理することもできるようになっている。

 Smart Finderにはエコ関連機能としてプリンタの印刷量やIT機器の稼働状況を把握できるようになっている。ネットワーク単位ごとに配下のプリンタの印刷量推移、IT機器の稼働状況と、稼働状況をもとにした電力消費量の推移などをグラフで表示できる。これによって、印刷量の削減、電力消費量削減に向けた分析に活用できるとしている。

 現在、企業内ネットワークに接続されるIT機器はPCやサーバ、プリンタ、ネットワーク機器に加えてスマートフォンにまで広がり、多様化の一途にあり、資産管理という面からは複雑になっていると指摘される。そうした状況での資産管理では、多くの工数が費やされることになり、作業負荷が大きくなっている。今回のSmart Finderは、そうした資産管理の作業負荷を大幅に削減できると説明している。

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