イー・アクセスとイー・モバイルは10月7日、記者会見を開き、900MHz帯の周波数の割当てに関する意見を公表した。同社が利用している1.7GHz帯の課題を挙げながら、新規参入企業に優先して900MHz帯を割り当てるべきだとしている。
現状の周波数の割当は、電波播特性に優れたプレミアムバンド(800MHz)をNTTドコモとKDDIが、世界的に共通の周波数帯であるIMTコアバンド(2GHz)をNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が保有している。
イー・モバイル代表取締役社長のEric Gan氏は、同社が割当てられている1.7GHz帯は効率的なエリア展開が難しいほか、国際的に3G端末には利用されておらず、海外からのスマートフォン端末の調達にも制約があると説明。これらの課題を解決するためにも、プレミアムバンドである900HMz帯は必要不可欠とした。
「イー・モバイルには、プレミアムバンドもIMTコアバンドも割当てられていない。新規参入企業に優先して周波数を割当てるのがフェアではないか」
700MHz帯ではなく900MHz帯を希望する理由としては、900MHz帯のほうが再編時期が早いため(2012年より利用可能)と説明した。
総務省の情報通信審議会では現在、地上デジタル放送への完全移行などに伴う、700MHz帯と900MHz帯の周波数の再編についての議論が行なわれており、各通信キャリアが次期周波数の割当てを希望している。
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