Googleは米国時間10月4日、今後2週間の間に開催されていくローンチイベントを前にプレビューサイトを開設し、「Google TV」についてもう少し詳細な情報を明らかにした。
2010年5月のGoogle I/OでGoogle TVを初めて発表して以来、同製品に対するGoogleの計画については、それ以上あまり明らかにされてこなかったが、新しいサイトでは、10月にリリースされるGoogle TVのルックアンドフィールに関する視覚的な情報が多く明らかにされている。またGoogleは、この機会を利用して、同ソフトウェア向けにウェブサイトを最適化するコンテンツパートナーを発表した。コンテンツパートナーには、Turner Broadcasting、NBC Universal、HBO、National Basketball Associationなどが名を連ねている。
Google TVは、Logitechやソニーなどのパートナーが構築するハードウェアと、Googleが開発したソフトウェアの組み合わせであり、ウェブエクスペリエンスとテレビエクスペリエンスを融合する狙いだ。これは、ハイテク企業らが少なくとも10年前から実現しようと試みてきたことである。対応機器は10月中に登場する予定で、Logitechは6日に記者会見を予定しており、続いてソニーが来週、自社イベントを開催する予定である。
ウェブの閲覧やテレビの視聴に加えて、Google TVでは、テレビにアプリケーションをダウンロードすることもできる予定である。Twitterは4日、こうしたアプリケーションを発表しており、PandoraとNapsterもGoogle TVアプリケーションを提供する予定であるとGoogleは述べた。
普及に伴い、Google TVが実際、どれほどウェブフレンドリーなのかが明らかになるのは興味深いところである。Appleが「iPhone」を発売したとき、その主要なセールスポイントの1つが、PCやMacと同じようにウェブサイトを閲覧する能力というものであった。しかし、大きな画面用に設計されたコンテンツは、必ずしも小さな画面にも適しているとはいえず、多くのウェブ開発者が結局、モバイル専用サイトを作成して、モバイルに最適なエクスペリエンスを実現するアプリケーションを開発することになった。
Google TVは、画面がずっと大きいという点で、それとは状況が少し異なる。しかし、メディア企業は、自社のウェブ開発製品を普及させるには、モバイル、デスクトップ、テレビという3種類の異なる画面をサポートしなければならなくなったと考えるかもしれない。あるいは、アプリケーションに焦点を合わせることにするのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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