ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Facebook」を運営するFacebookは10月1日、就職活動中の学生が、同じ業界を目指す大学の同級生や志望業界に内定している先輩、志望業界で働いているOB、OG、同じ会社の内定者などとつながれるようにする新サービス「コネクションサーチ」を日本市場向けに公開した。
Facebookで、自分が通っている学校や志望している業界を登録すると、同じ業界を目指す仲間や、志望業界に内定している先輩、志望業界で働くOB、OGを探せるようになる。リクルートが運営する就職情報サイト「リクナビ2012」と連携しており、就職活動中の学生はリクナビ2012の会員ページからもコネクションサーチの情報を閲覧できるようになっている。
情報の公開範囲はFacebookで設定したものが適用される。たとえば自分のプロフィールを「全員に公開」にしておけば、多くの人のコネクションサーチの結果に表示される可能性があるが、「友達の友達まで公開」にしておくと、共通の友達がいないユーザーの検索結果には表示されない。
コネクションサーチは就職活動中でなくても利用できる。すでに会社で働いている人は同じ会社の同僚とのネットワークを築いたり、OB、OGとして後輩にアドバイスしたりといった利用法がある。すでに内定を獲得した学生も同じ会社に入社する人を探せるようになっている。
Facebookの日本展開の責任者である児玉太郎氏は9月28日に開催されたメディア懇親会で、Facebookが日本市場においても実名制を敷いていくことを改めて宣言していた。日本人もウェブサービスによっては実名で活動しているのと、生活のなかには実名が切り離せない場面もあり、そことFacebookを繋げば実名制が受け入れられるチャンスはあるというのがその理由だった。今回のコネクションサーチはまさに実名SNSならではの機能としてリリースされた。今後も同様の取り組みを通じてサービスを拡大していくという。
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