200万人のユーザーが、500万台のコンピュータで1億件のブックマークを保存しても、ビジネスは成り立たない。
異なるコンピュータやブラウザの間でのブックマーク同期という技術的専門分野を一時期支配したXmarksは、このような結論を下した。Xmarksはこの分野に4年間取り組んだが、人気の高さを利益に変える良い方法を見つけられず、約90日後にサービスを停止する。
Xmarksは「Firefox」の拡張機能「Foxmarks」として出発したが、やがてMicrosoftの「Internet Explorer(IE)」やAppleの「Safari」、Googleの「Google Chrome」にも手を広げた。このサービスでは、ブックマークだけでなく、パスワードや開いているタブも同期できる。しかし、これらの機能は近々、FirefoxとChromeの両方に搭載される予定だ。
Xmarksの共同創設者で最高技術責任者(CTO)を務めるTodd Agulnick氏は、米国時間9月27日のブログ投稿の中で、「われわれは、いずれこの無料の同期サービスを支えるビジネスモデルが登場するという前提のもと、このサービスを4年間にわたって無料で提供してきた。その投資の命題が崩れたことで、主に給料やホスティングコストなど、諸々の費用を捻出できなくなった。サービスを維持するリソースがなくなったため、サービスを停止せざるを得ない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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