サンフランシスコ発--Microsoftは米国時間9月27日、同社のブログ技術「Windows Live Spaces」を廃止し、代わりに「WordPress」を「Windows Live」のデフォルトブログオプションにする予定であると述べた。
これは、自社独自のあまり人気の高くないオプションに依存する代わりに、Windows Liveを使用して他の主要なウェブサービスに接続しようとするMicrosoftの最新の動きである。例えば、Microsoftは、あまり普及していなかった同社の動画共有サイト「Soapbox」を廃止し、現在では「Windows Live Movie Maker」のユーザーに、FacebookまたはYouTubeに投稿するオプションを提供している。「Windows Live Photo Gallery」内では、ユーザーはWindows Liveに投稿可能だが、FacebookとFlickrにも直接写真を共有できる。
MicrosoftのDharmesh Mehta氏はブログ投稿で、「Windows Live Spacesのアクティブユーザーは3000万人で、新しいブログ機能を心待ちにしている」と述べた。「これらの顧客に対し、Windows LiveとWordPress.comは共同で、ユーザーのブログ投稿、コメント、統合された写真をWordPress.comに移し、WordPress.comのすべての新しい機能を活用するための容易な方法を構築した」(Mehta氏)
MicrosoftとWordPressの開発元であるAutomatticは、当地で開催されたTechCrunch Disruptイベントで、この動きを発表した。
Automatticの最高経営責任者(CEO)であるToni Schneider氏は同イベントで、「これは、ウェブサービス独特の利点であり、これにより、ユーザーベースとのつながりを維持しつつ、ユーザーベースを移行することができる」と述べた。
Microsoftは、ユーザーは27日から自分のWindows Live SpacesブログのWordPressへの移行を開始することができ、2010年秋にアップデートされた「Windows Live Writer」ブログツールがリリースされる際には、WordPressがデフォルトオプションになる予定であると述べた。Windows Liveのユーザーはまた、新しいブログを投稿する際に友人にアップデートを送信できるとMicrosoftは述べた。
しかし、Windows Live Spacesを使用し続けるというオプションは、ユーザーに与えられないようである。
「今すぐ移行することができないユーザーは、自分のブログコンテンツをダウンロードして、後で移行するか、Spaceを削除することもできる」とMehta氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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