Twitterは電子メールで米国時間9月1日夜、まもなくt.coドメインを利用したTwitterの短縮URLサービスに「すべてのユーザー」を移行し、その後は「Twitter.comまたはサードパーティーアプリケーションで共有されるすべてのリンク」が同サービスを利用することになると述べた。さらに同社は、「Twitter.comまたはTwitterアプリケーションからこれらのリンクがクリックされた場合、Twitterはそのクリックを記録する予定である」と述べた。
この発表に対し、すぐにプライバシーを懸念する声がわずかながら寄せられた。Twitterユーザーの中には、これを「不快きわまるデータ収奪」だとする意見や、クリックを記録されたくないユーザーに対する「オプトアウトポリシー」は提供されるのだろうかと心配する声がある。もう1つ心配されるのは、共通で利用されるリンクリダイレクタが配置されたことにより、頻繁に過負荷状態になることが知られている同サービスの安定性に影響があるのではないかということである。
今回の発表は、まったく唐突だったわけではない。Twitterは2010年6月、当時米CNETも報じたように、一部のリンクの短縮にt.coの利用を開始する予定であると述べていた。
もちろん、訪問者がクリックするリンクを記録するのはTwitterだけではない点は強調しておかなければならない。
Yahooは、rds.yahoo.comを介して検索を追跡している。Microsoftの「Bing」とFacebookはJavascriptを使用し、「OnMouseDown」機能でユーザーのクリックを記録しているようである。またGoogleは、常にではないがときどき、リダイレクトを使用して、同社ホームページからクリックされたリンクを追跡しているようである。
リンク短縮サービスは、他にも多数存在することは事実である。しかし、すべてのTwitterユーザーがt.coに移行されると、そこは一元化された情報リポジトリとなり、誰が何をクリックしたかという情報の非常に魅力的な宝庫になってしまうのである。
プライバシーに関する懸念を払拭するための明らかな方法の1つは、記録を無効にし、これまでに保存した記録を削除するオプションをTwitterが提供することである。一定期間経過後にログを匿名化するのも有効だろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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