「Windows Phone 7」搭載機器について、家庭用ゲーム機との間でゲームのリアルタイムプレイを可能にする計画があることを、このたびトロントで開かれたMicrosoftのカンファレンス「X10」で、同社の責任者が明らかにした。
Microsoft Canadaのモビリティソリューション担当マネージャー、Greg Milligan氏は、地元トロントの技術系サイト「RGBfilter」とのインタビューで「現在、携帯電話とゲーム機間のリアルタイムプレイの実現に取り組んでおり、まずはWi-Fiを介したものから始まるだろう」と語っている。
Milligan氏は「当初から(リアルタイムプレイが)実現できるわけではない」と述べながら、「最初はターンごとにプレイする形、もしくはコンパニオンゲームになるだろう。あるレベルを携帯電話でプレイすると、ゲーム機側で新しいレベルや武器や特別な賞が解除されるというものだ。とはいえ確かに、携帯電話とゲーム機間のリアルタイム(プレイ)に取り組んではいる。現在開発中の課題で、近い将来に実現すると思う」との見通しを示した。
Microsoftにコメントを求めたところ、同社関係者からはMilligan氏が語ったことを認めていると取れる内容の返答が帰ってきた。
Microsoft関係者は米国時間8月25日に電子メールで「いま現在は『Xbox Live』の豊富なゲームラインナップをWindows Phone 7向けに提供すること、そしてコミュニティーを結びつけるというXbox Liveの主要機能をモバイル環境に統合することに力を入れている」と述べたうえで、「Windows Phone 7上のXbox Liveに多人数同時プレイの体験を組み込む予定はあるが、これは今後直ちにという話ではない」と説明した。
Milligan氏はリアルタイムプレイについてRGBfilterにこれ以上の詳しい説明はしなかったが、リアルタイムプレイのオプションは同技術に対応したゲームでのみ利用できるという点は、注目に値する。そして現時点で、この機能にゲームを対応させることを明言した開発者はいない。さらに、MicrosoftはWindows Phone 7向けのXbox Liveゲームすべてを自ら認可する予定なので、こうした機能を持つゲームについても、承認を行うことが必要になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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