市場調査会社Canalysが米国時間8月2日に公開した報告書によると、「Android」OS搭載スマートフォンの世界出荷台数は、2010年第2四半期に前年同期比886%増となったという。
とりわけ米国での成長に勢いがあると、Canalysは述べている。
米国のスマートフォン市場全体では、第2四半期は前年同期比が41%増となり、2位以下に大差をつけて世界最大のスマートフォン市場となった。Android搭載機器は米国市場で34%のシェアを獲得し、成長率851%を達成して米国最大のスマートフォン向けプラットフォームとなった。
Canalysで主任アナリストを務めるChris Jones氏は、声明で次のように述べた。「たとえば米国では、最大の移動体通信事業者であるVerizon Wirelessが、Motorolaの『Droid』やHTCの『Droid Incredible』など、話題のAndroid搭載機器を重点的に売り込んでいる」
Android搭載スマートフォンは、アジア太平洋地域でも需要が急増している。なかでも中国は、世界第2位の規模を誇るスマートフォン市場だ。同国では、Android搭載機器の出荷台数が第2四半期にほぼ47万5000台となり、実質的には存在しないも同然だった1年前から急成長した。
中国では依然としてNokiaのスマートフォンが首位の座にあるが、MotorolaやサムスンなどのAndroid搭載スマートフォンメーカーが攻勢をかけており、国内ベンダーも同様に積極姿勢を強めている。結果としてAndroid搭載機器は、第2四半期に中国市場で7%のシェアを獲得したとCanalysは述べている。
CanalysのシニアアナリストであるTY Lau氏は、声明で「アジア太平洋地域では、Androidをめぐる状況は概して楽観視できるものだ」と述べた。
Android搭載の携帯電話は、HTC、Motorola、サムスン、Sony Ericsson、LG電子などさまざまなメーカーが製造している。
個別のスマートフォンメーカーを世界規模で見ると、Nokiaが依然として38%の市場シェアを確保し、業界全体をリードしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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