ACCESSPORTら10社は7月21日、アプリケーション開発企業(SAP)などゲーム提供者向けに共通のアプリケーションプラットフォーム「aima(あいま)」を設立したと発表した。
mixiアプリやGREE、モバゲータウンといった特定のプラットフォーム上で会員同士のみが交流していた従来のサービスとは異なり、aimaはOpenIDを使って他サイトのユーザーと同一アプリ内で交流できる。
たとえばACCESSPORTの動画検索サイト「Woopie」やECナビの価格比較サイト「ECナビ」のユーザーが、NECビッグローブのポータルサイト「BIGLOBE」のユーザーとゲームを楽しむことができる。aimaを利用できるユーザー数は15社4000万人以上にのぼると見込んでいる。
aimaは、mixiやGREE、MySpaceなどが支持して事実上の標準となりつつある「OpenSocial」に準拠した、ACCESSPORTのプラットフォーム技術と課金システムを採用する。SAPは従来のようにプラットフォームごとにアプリをチューニングする必要がなくなるほか、サイト運営者も課金システムを新たに開発する必要がなくなるという。このため双方が開発コストを削減できるとメリットを強調した。
またSAPは一度アプリを開発すれば、aimaユーザーに一括してアプリを提供できるのも特長だ。ガイドラインに沿ったものであれば自由にアプリを開発できるほか、ウェブゲームやブラウザゲームを提供することも可能になる。aimaはサービス開始当初、主にPCに注力する考えとしており、決済方法もクレジットカード、電子マネー、携帯キャリア課金などを用意する。
SAPへの収益分配は以下のようになる。アプリが20〜30タイトル揃うまでの参入時期は、決済手数料を除いた売り上げの8割をSAPに分配。その後、アプリが30以上になってから7割となる。他サイトに提供しておらずaimaに優先的に提供した場合は、SAPに8割。ウェブゲームやブラウザゲームを提供する場合は7割となる。また、広告収益も同様に分配するとしている。
SAPへのアプローチとして、ACCESSPORT代表取締役社長の沈海寅氏は、「主にmixiで提供している開発元に声を掛けている。また、日本に進出していない中国などのSAPも誘致する」と説明。現在、日本語で提供しているサイトは今後、中国語版と英語版を用意する予定という。
aimaでは同日、SAPからのアプリ募集を開始している。9月上旬にアプリの提供を開始する予定で、年内に20〜30タイトルを用意したい考えだ。
発起企業は、ACCESSPORTのほか、ECナビとNECビッグローブ、シーサー、ジー・プラン、チャンスイット、ちょびリッチ、ネットマイル、ユニットコム、ランシステムの10社。NTTナビスペースとオープンスマイル、アクロス、メディアクリエイト、テイツー、フリークスコアら5社も参加する予定だ。
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