オトバンクは7月13日、iPhone/iPod touch向けアプリ「朗読少女」を発表した。7月19日よりApp Storeにて提供する。価格は450円。
朗読少女は、15分程度の文学作品を女性キャラクター「乙葉しおり」が朗読するアプリケーション。再生時には本文のほか、朗読するキャラクターの姿が表示される。アプリの背景は、朗読内容によって変更される。
目次や冒頭のページから朗読をはじめるだけでなく、再生ページをスライダ操作で指定したり、付せんをつけたページから再生したりもできる。そのほか、時計の表示やアラーム、スリープといった機能を備える。
キャラクターには「好感度」が設定されている。キャラクターをタッチすると、時折キャラクターから話しかけられるイベントが起こるが、この回答によってキャラクターの態度が変化していくという。
発売時点では「羅生門」「ごんぎつね」「よだかの星」の3作品と、期間限定の無料コンテンツ「羅生門 LITE」を用意。作品の追加はアプリ内課金で350円となっている。 。
今後はジャンルにこだわらず、「ビジネス書や現代文学、ライトノベルなど、幅広くコンテンツを提供する。ユーザーの反応にもよるが、毎月2〜4タイトルは提供していく」(オトバンク代表取締役社長の上田渉氏)という。資格試験や語学などの学習教材にも注力する。価格設定については、「作品の長さによるが、10分100円程度の設定」(上田氏)。このほか、オトバンクが運営するオーディオブックサービス「FeBe」のコンテンツについても、アプリ内での利用を検討している。
キャラクタービジネスも展開していく。キャラクターの衣装やアイテムをアプリ内課金で提供するほか、ノベライズやコミカライズなども検討しているという。今回発表した乙葉しおり以外にもキャラクターを用意する予定もある。「お姉さん的なキャラクターと妹的なキャラクターを考えており、ビジネス書から萌え系の朗読まで対応していきたい。また、女性キャラクターに限らず、男性キャラクターを用意してもいいと思っている」(上田氏)。このほか、アニメやマンガなどの版権者とのコラボレーション企画も進めていく。
同日開催された発表会では、朗読少女の製品発表に加えて、アスキー総合研究所所長の遠藤諭氏、ITジャーナリストの津田大介氏、上田氏によるパネルディスカッションや、乙葉しおりの声を演じる声優のささきのぞみさんによる羅生門の朗読が行われた。
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