ユニアデックスとミラクル・リナックスは6月30日、Linux OSである「CentOS(Community ENTerprise Operating System)」とIBMのx86サーバの組み合わせに対する保守に関して協業を開始すると発表した。ユニアデックスでは、ハードウェアおよびソフトウェア双方に対する24時間365日の一括保守サービスを、7月1日から提供する。
CentOSは、コミュニティベースで開発された企業ユース向けのLinux OS。近年、データセンターやインターネット系サービス事業者などで、大量にLinuxサーバを利用する際にOSライセンス料の削減を目的に無償のCentOSを採用するケースが増えているという。一方、CentOSに対するサポートが必要となった場合、技術支援を依頼する先がなく、またハードウェアとCentOSとの組み合わせで発生するドライバやファームウェアの障害などに関しては、ハードウェアベンダーからの正式なサポートを受けられないケースが多かったとする。
今回、両社の協業と一括保守サービスの提供により、ライセンス初期投資やランニングコストを抑制できるとともに、CentOSの保守窓口を集約することで利便性が向上し、ユーザーはCentOSとIBMのx86サーバ「IBM System x」「IBM BladeCenter」との組み合わせを安心して利用できるようになるとしている。保守料金は、CentOSと同等機能を有する他のソフトウェア保守契約と比較して最大60%程度に設定されており、ハードウェアとの一括保守のメリットとあわせて、システム保守に関わるコストの低減を含めた企業のTCO削減に貢献するという。
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