野村総合研究所(NRI)とサイボウズ総合研究所(サイボウズ総研)は6月24日、企業情報ポータルを実現するソリューション「OpenStandiaソリューション/サイボウズ ガルーン エクステンション」の提供を同日から開始すると発表した。同ソリューションは、オープンソースを活用したNRIのサポートサービス「OpenStandia/Portal」と情報共有のためのグループウェア製品「サイボウズ ガルーン 2」 を連携させることで、ガルーン 2で稼動している既存のシステムを活かしたまま、企業情報ポータルを実現するソリューションという。
両社によれば、ガルーン 2は現在2000社を超える企業で利用されているが、業務システムのデータ分析結果をグラフで表示するビジネスインテリジェンス(BI)機能や、個人が参照したい情報を整理して表示する「パーソナライズ機能」などが提供されておらず、そうしたものを求めるニーズがあったという。また、ガルーン 2を利用していないグループ企業を含めて、グループ全体で使える統合ポータルを構築したいという要望もあったとする。
今回、NRIとサイボウズ総研の協業によって提供される同ソリューションを利用することで、ユーザーはガルーン 2が得意とするスケジュールや施設の予約、掲示板などのグループウェア機能に加えて、コンテンツマネジメントシステム(CMS)、シングルサインオン(SSO)、ビジネスインテリジェンス(BI)、パーソナライズなどの機能が利用可能となる。また、企業は企業全体の情報流通を適切に管理、運用することができ、業務プロセスや情報共有のスピードを向上させることにより、生産性の向上が可能になるとしている。
同ソリューションを提供するにあたり、NRIでは導入に向けたコンサルティングおよび構築サービス、保守サービスを提供する。導入費用は400万円(税別)から、年間保守費は171万1000円(税別)からとなる。NRIは、今後3年間で同ソリューションの50社への導入を目指す。NRIとサイボウズ総研は今後、クラウド、SaaS環境での提供においても、協力を行う予定という。
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