Appleの「iPhone 4」は、世界に向けて発表されたその日に、米連邦通信委員会(FCC)の承認を得た。これでAppleはこの最新携帯端末を、米国内で販売することができる。
またこれにより、iPhone 4のSAR(specific absorption rate:比吸収率)値も明らかになった。FCCのウェブサイトは本記事執筆時点でダウンしているようだが、PhoneArenaによると、耳に当てたiPhone 4のSAR値は1.17W/Kg(FCC ID BCG-E2380A)であるという。FCCのウェブサイトが復旧すれば、ドキュメントに目を通し、その値を確認するつもりである。米CNETは必ず、提供する携帯電話電磁波比較表において、通話時に耳に当てた場合のSAR最大値を示すことにしている。
参考までにこれまでの製品と比較すると、iPhone 4のSAR値は、「iPhone 3GS」(0.79W/Kg)と最初の「iPhone」(0.974W/Kg)よりも高いが、「iPhone 3G」(1.38W/Kg)よりは低い。FCCの承認を得て電話を米国内で販売するには、その最大SARレベル(人体が吸収する無線周波数エネルギーの値)は、1.6W/Kg未満でなければならない。SAR値が低いほど、電話が放射する無線周波数エネルギーが小さいことになる。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏がWWDC基調講演でiPhone 4を発表した6月7日に、同端末が承認を取得したのは偶然ではない。FCCはそれ以前から同端末を試験していたが、AppleはFCCに対し、承認状況を内密にするよう要求していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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