Twitterは、われわれが短い形でコミュニケーションを取れるようにしたが、今度はユーザーが同マイクロブロギングサービス上で共有するウェブリンクを短くしようとしている。
Twitterは現在、「t.co」と呼ばれる新サービスのテストを行っている。t.coはBit.lyなどのほかのURL短縮サービスと同じ方法で、Twitter上で共有されるすべてのリンクをラッピングし、短縮する。t.coの目的はTwitter上のセキュリティを高めることに加えて、Twitterの「Promoted Tweets」プラットフォーム向けの分析サービスと関連サービスを提供することだという。Twitterの広報担当者Sean Garrett氏は米国時間6月8日午後、公式ブログにこのように記している。
Garrett氏はテスト完了後にURLがどのように表示されるのかを説明した。例えば、「http://www.amazon.com/Delivering-Happiness-Profits-Passion-Purpose/dp/0446563048」というURLはモバイルデバイス上のTwitterではラッピングされて「http://t.co/DRo0trj」と表示されるかもしれないという。しかし、コンピュータ上でそのメッセージを閲覧しているユーザーは、ラッピングが施された後もURL全体を確認することができる。
「ツイートを投稿するときに、既に特定のURL短縮サービスを好んで利用しているユーザーは、リンク短縮と分析のために、そうしたサービスをこれまでどおり使い続けることができる。その場合、われわれは、ユーザーが送信した短縮済みリンクをラッピングする」(Garrett氏)
しかし、同様に法人向けの分析サービスやカスタムドメインを提供しているBit.lyのような新しいライバルにとって、t.coが脅威となる可能性は高い。Twitterが言及した関連サービスには、ユーザーが消費したいと思うようなコンテンツを提案するコンテンツレコメンデーションも含まれているのかもしれない。
今回の発表は、それほど意外なことではない。2月に一連のフィッシング攻撃に見舞われたことを受けて、Twitterは3月、ユーザーをだましてログイン情報を開示させる悪質なリンクなどの攻撃を検出するフィルタリングサービスを導入した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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