「Firefox」において長い間、ソフトウェアデザインの特徴的存在だった由緒あるダイアログボックスが、ついに姿を消そうとしている。少なくとも、その数はかなり減らされそうである。
MozillaのデザイナーであるStephen Horlander氏は、Firefoxインターフェースのモックアップを公開した。一部のオプションが設定ダイアログボックスではなく、設定タブで設定される同ブラウザの外観が示されている。
このデザインは実験的なものだが、その一部ではすでに作業が進んでいる。例えば、Firefoxのアドオン管理用の新しいインターフェースでは、この「インコンテンツ」のインターフェースが使用されており、Firefoxのabout:configコントロールは、数年前からブラウザタブに表示されている。
ダイアログボックスの廃止は、一般的とまではいえないものの、よく見られる動きである。ダイアログボックスはわかりにくかったり、ダイアログボックスを閉じるまではソフトウェアの他の部分にアクセスできなかったり、他のウィンドウの下に隠れて開いたままになっていたりする場合がある。「Photoshop」など、ツールバー形式でコンテンツの横で利用する「モードレス」なコントロールへと移行するソフトウェアもある。
Firefoxのインコンテンツのアプローチは、「Firefox 4」のリリースに向けて作業を進めるMozillaが、インターフェースに加える多くの変更点の1つである。その他の変更点としては、ハードウェアアクセラレーションのグラフィックスおよびテキスト、すべてのブラウザウィンドウにウェブアプリケーションをロードする「App Tabs」、マルチタッチインターフェースのサポート、アドレスバーの下ではなくブラウザの上部にタブ一覧を配置するなどの変更が加えられた新しいFirefoxテーマなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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