米国時間5月27日、「ウェブアプリケーション向けのローカルなデータベースストレージを提供する、提案段階の『Indexed DB』標準が、『Firefox 4』でサポートされる予定である」という文章を読んだとき、筆者はうれしかった。
この文章は、Mozillaの「Firefox 4 for developers」サイトに掲載されている。ウェブを多用するユーザーにとってはありがたい予告である。Indexed DBインターフェースにより、ウェブアプリケーションはネットワーク接続がなくても動作できるようになる。
HTML規格にIndexed DBを追加するという提案は、ウェブプログラマに新しい展望を与えるとともに、Adobe Systemsのプラグイン「Flash Player」に競争上の圧力を与える技術の1つにもなっている。筆者がこれに特に興味を抱いたのは、「Google Docs」のオフラインアクセス機能が復活し、あわよくば改善されるかもしれないという期待からである。しかしそれ以外にも、より高度なキャッシングなどによって、一部のウェブサイトに対する性能も改善されるものと思われる。
5月に入ってMozillaが、11月までにリリースしたいという意向とともにFirefox 4の詳細な計画を明らかにしたとき、Indexed DBのサポートは暫定的な計画にとどまり、実装されるかどうかは未定だった。その後何らかの変更があったかと筆者が問い合わせたとき、Mozillaは前向きな見解を示したが、それでもIndexed DBについて明言することは避けた。
Firefoxのディレクターを務めるMike Beltzner氏は、「われわれのチームは引き続き、Indexed DBの実装や、Microsoftなどとの協調に基づいた仕様の策定に取り組んでいる」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力