2015年5月に施行された「SIMロック解除義務化」を受けて、本格的にスタートしたSIMロック解除。その前からNTTドコモやソフトバンクは一部の機種でSIMロック解除に対応していたが、義務化されたことで大幅に対象機種が拡大した。
購入後6カ月あるいは180日経過など一定の条件はあるものの、人気機種のiPhoneもようやく対象となり、2015年9月25日に発売されたiPhone 6s/6s PlusのSIMロック解除が可能になった。ドコモは「端末購入日から6カ月以上経過」を条件としている。ドコモ広報部によれば、これはauやソフトバンクのように購入日からの日数を数えるのではなく、対象日の翌月同日を1カ月目として計算している。例えば2015年9月25日に購入した人なら10月25日を1カ月目とし、6カ月後の2016年3月25日が最短になる。
仮に、8月30日に購入した場合、6カ月後は2月30日となるが、存在しない日にちだ。その場合、翌月1日が該当日となり、3月1日になるとのことだ。
また、ドコモでは、対象回線でSIMロック解除実績があり、かつ前回のSIMロック解除受付から6カ月以上経過している場合は、端末購入日から6カ月経過していない場合でもSIMロック解除の手続きが可能。つまり、iPhone 6sシリーズの購入前に、Android端末などで解除実績を持ち、6カ月以上経過しているならば、即日SIMロック解除ができるというわけだ。
主な条件 | 6sシリーズの最短解除日 | 方法と手数料 |
---|---|---|
・2015年5月以降に発売された対応機種 ・端末購入日から6カ月以上経過 ・ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックなし ・解約済の場合、解約日から3カ月以内 ・契約者本人の購入履歴 | 2016年3月25日 | My docomo:無料 電話:3000円(税別) ドコモショップ:3000円(税別)※ドコモケータイ、らくらくホンなど一部製品は無料 |
3社とも条件を満たせばオンラインにて無料で解除でき、店舗などに出向く必要はない。今回は、ドコモで購入・契約したiPhone 6sを使い、オンラインでのSIMロック解除を実施したので、その手順をお伝えする。
◆注意事項と手順まとめ◆
(1)あらかじめiPhoneの「設定」>「一般」>「情報」の順にタップし、IMEI番号を長押ししてコピーする
iOS デバイスのシリアル番号の調べ方:アップル(2)「My docomo」のページにログイン。「ドコモオンライン手続き」-「その他 SIMロック解除」にアクセスし、製造番号(IMEI番号)を入力、解除を申し込む
(3)他のSIMを入れてアクティベートすれば完了!
今回のSIMロック解除は、過去に同一回線でSIMロック解除の経験はないが、6カ月後となる3月25日にはできるはずだった。しかし筆者の場合、なぜかSIMロック解除手続きの画面に行けず、しばらく悩んだ末、購入日が発売日翌日の9月26日だったということを思い出すに至った。SIMロック解除手続きの画面に行けない場合は、ぜひ一度契約書で確認したい。
ドコモの場合、SIMロック解除のオンライン手続きはユーザーサイトの「My docomo」で行う。auとソフトバンクの場合は、iPhoneでサポートページにアクセスし、そのまま手続きができるようだが、ドコモのiPhoneの場合は、パソコンを持っているなら、パソコンでMy docomoにアクセスし、手続きすることをお勧めしたい。
iPhoneでもdメニューなどからスマートフォン用My docomoを表示できるが、SIMロック解除のメニューはスマートフォン用ページにはなく、パソコン用ページに変えなくては見つからない。そこで手続きできないことはないが、表示が非常に小さくなるので探しにくく、画面スクロールや拡大が面倒だ。
My docomoにログインしたら、「ドコモオンライン手続き」のページを表示し、画面をずっと下までスクロールして「その他」内の「SIMロック解除」をクリックする。SIMロック解除ができる端末があると、手続き画面が表示される。なお、解除できる端末がない場合は、その旨が表示される。
「SIMロック解除を行う機種」で「iPhone/iPad」を選択し、「SIMロック解除を行う機種の製造番号(IMEI)」に、iPhoneで調べておいたIMEI番号を入力する。入力する場合はスペースなしで半角数字を続けて入力すればいい。さらに、「SIMロック解除を申込む」「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェックを入れ、受付確認メールの送信先を選ぶ。あとは入力内容を確認し、画面を進めれば、ウェブサイトでの手続きは完了。トータル数分でできる手続きだ。
ウェブサイトでの手続きが完了したら、今度はiPhoneにドコモ以外のSIMカードを入れてアクティベーションを行う。今回はソフトバンクのSIMカードを入れてみた。Apple IDとパスワードを入れると、すぐにアクティベーションが完了し、Wi-Fiをオフにすると「SoftBank 4G」の表示が出てデータ通信も問題なくできた。他に、IIJmioのSIMカードも試してみたが、このときはアクティベートが不要で、APN構成プロファイルをIIJのサイトからダウンロードしてインストールすると、モバイルデータ通信ができるようになった。テザリングも可能だった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス