VIZIOの新しい「P-Series」テレビは報じられていたとおり、自社の旧式の「Smart TV」システムの代わりに、ソフトウェア大手Googleの人気の高いTVストリーミングプラットフォームである「Google Cast」のみに依存するシステムを搭載する予定だ。しかし、VIZIO関係者は、「VIZIO SmartCast」と名付けられた同社のシステムは、テレビの背面にただ取り付けるだけの35ドルの「Chromecast」よりも強力だと述べている。
まず、P-Seriesには完全に機能する6インチの「Android」タブレットが付属している。解像度は1080pで、「Android Lollipop」、8コアプロセッサ「V8」、ステレオスピーカー、16Gバイトのストレージを搭載し、「Google Play」ストアに完全にアクセス可能で、テレビとは独立して標準的なタブレットとして機能することができる。付属のドッキングステーションにより、タブレットは未使用時にワイヤレスで充電される。
テレビには、画面上に表示されるSmart TVインターフェースがないため、内蔵の「Cast」機能を利用して、「Netflix」や「Vudu」などのテレビアプリを視聴する必要がある。ここで指摘しておきたいのが、2015年の「M-Series」といった現行のVIZIO製テレビに「Instant Video」アプリを提供するAmazonは、Google Castにはネイティブには対応しないということだ。このテレビでAmazonを視聴するには、スクリーンミラーリング(ネイティブキャストよりも画質が劣る)を利用するか、「Roku」や「Fire TV Stick」といった別のデバイスを接続する必要がある。
Chromecastとは異なり、VIZIO SmartCastは特定のプロバイダー(Netflix、YouTube、Vudu、UltraFlix)による4Kストリームをサポートする。また、VuduのドルビービジョンHDRをサポートし、Netflixがドルビービジョンに対応すればそれもサポートする予定だ。
Google Castは、スマートフォン、タブレット、PCのコンテンツをテレビに表示することを可能にするシステムだ。一般的に、モバイルアプリが持つ優れたパフォーマンス、すべての機能、そして頻繁なアップデートに対応する。主な欠点は、標準のリモコンや「Harmony」のようなユニバーサルモデルでは、ビデオの選択や再生の開始ができないことである。
付属のタブレットには、VIZIOのテレビ固有のアプリも搭載されている。これによって、音量や画質設定などのパラメータを、通常のリモコンと同じように直接制御することができる。また、Google独自のChromecastアプリと同じように、ストリーミングアプリからのテレビや映画などのコンテンツに直接接続することも可能だ。P-Seriesテレビは標準のChromecastと同じように、「iOS」搭載端末を含む他のスマートフォンやタブレットからのCastセッションを受け付ける。VIZIOは、標準リモコンも別に同梱している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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