Googleが「Android for Work」の機能強化やサービスについて明らかにした。成長過程にあるAndroid for Workの最新アップデートは、先日リリースされた「Android 6.0 Marshmallow」に応じた機能強化も施される。Android for Workは企業向けのモバイル管理用プラットフォームで、2015年2月に初めて発表された。Android for Workはセキュリティ機能や柔軟性を備え、IT部門による高度な管理にも対応している。Googleによると、Android for Workは、すでに1万9000に及ぶ組織でテストや導入が行われているという。
モバイル端末メーカーやAndroid関連企業の多くは、「Samsung KNOX」などのBYOD(Bring Your Own Device)プラットフォームを導入しているが、Googleは、状態通知や連絡先の統合といった機能のほか、端末のNFCによる新規ユーザーのプロビジョニングをサポートするなど、BYOD対応を強化している。
GoogleのAndroid for Work担当プロダクトマネジメントディレクターであるAndrew Toy氏によると、Android for Workでは、キオスクやATMなどの単一用途に特化したMarshmallow用の新APIも提供する予定だという。
こうした機能強化に加え、GoogleはAndroid for Workに企業を積極誘致するため、本番環境にエンタープライズモバイル管理サービスとAndroid for Workを導入する最大3000社に「Nexus 5X」を提供するというプログラムも計画している。
一方、Googleはエンドユーザー向け生産性アプリの基盤強化にも力を入れている。同社は米国時間10月3日、「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドライブ」などのGoogleサービスと統合可能な、推奨サードパーティー製アプリのリストを公開した。このリストには、シングルサインオンプロバイダーの「Okta」や「Ping Identity」、CRMプラットフォームの「ProsperWorks」、クラウド電話システムの「Ringcentral」などが推奨アプリとして掲載されている。
Googleが受信トレイの再発明であるとしている「Inbox」も間もなくアップデートされ、「Smart Reply」という新機能が搭載される。Smart Replyは、機械学習や自然言語認識の技術を応用し、受信メールの内容に合わせて返信文の候補を自動的に提示する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス