5月21日の早朝、日本全国で「日食」を見ることができる。日食は、太陽の手前を月が通過することによって、太陽の一部が隠れてしまう起こる現象のこと。そしてこの日の日食は、太陽の中心部のみが隠れてリング状の光が見られる「金環日食」となっている。
日本で見ることができる金環日食は、1987年の沖縄金環日食以来25年ぶり。しかも多くの地域で金環日食を楽しめるという好条件にあるとされ、大きな関心と注目を集めている。その一方で太陽を直接見たり、詳しい知識がないまま中途半端な方法で観察すると目を傷める危険がある。ここでは金環日食の解説や鑑賞・撮影時の注意、さらにはインターネット中継を行うサイトや関連アプリを紹介する。
◇金環日食の概要や解説自然科学研究機構 国立天文台 金環日食特集サイト
日本の天文学のナショナルセンターである国立天文台の特設サイト。概要や観察方法、撮影方法など基本的なことを紹介している。YouTubeとニコニコ動画に解説動画を投稿しているほか、教育関係者向けの資料も配布している。
Yahoo! JAPAN 金環日食特集サイト
Yahoo! JAPANの特集サイトでは、お天気キャスターとして知られる高樹千佳子さんをナビゲーターに、フォトジャーナリストの渡部陽一さんと金環日食を楽しむ5つのポイントを紹介しているほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所教授の阪本成一氏による解説を掲載。日食の動画アーカイブやフォトギャラリー、ウラ十二支占いページも用意されている。
2012年金環日食日本委員会
国内天文関係の合同組織「日本天文協議会」のワーキンググループの一つという位置付けで発足した「2012年金環日食日本日食委員会」。サイトでは「金環日食を迎え撃つ」と題して金環日食に関するさまざまな情報のほか、「見えてきた 日食にひそむ危険」と題した、日食を見るための注意点などを掲載している。
tenki.jp「日直予報士」
日本気象協会が運営する天気総合ポータルサイト「tenki.jp」の「日直予報士」のサイト。「金環日食天気マップ」と題して、21日の予想天気マップを1日1回ずつ毎日公表している。
ケンコー「日食を撮る:太陽を撮るために必要な4アイテム」
カメラレンズなどを扱っているケンコーでは、日食を撮影するために必要なアイテムを紹介。
トリップグラフィックス「世界日食観察マップ(2012-2025)」
旅行口コミサイトトリップアドバイザーによる、旅をテーマにしたインフォグラフィックス専用サイト「トリップグラフィックス」。「世界日食観察マップ(2012-2025)」と題し、2012年5月21日の金環日食以降、2025年までに見られる世界中の日食(部分日蝕は除く)を網羅。
国立天文台、産経、TBSがYouTubeで金環日食をライブ配信
YouTubeを活用してそれぞれがライブ配信する。
ウェザーニュース 金環&部分日食2012
ウェザーニュースでは、24時間ライブ放送番組「SOLiVE24」による金環日食のインターネット生中継を実施する。
Ustream 金環日食ライブ配信関連特集ページ
Ustreamでは全国各地から20を超える番組でライブ配信される予定。特集ページでは番組へのリンクが掲載されている。
ニコニコ天体観測「金環日食」生中継
ニコニコ生放送では、食の始まりから金環日食のピーク過ぎまでを生中継。撮影は天文ガイドのカメラマンである井川俊彦氏が担当。
パナソニック「ECLIPSE LIVE FROM FUJIYAMA by SOLAR POWER」
パナソニックは「ECLIPSE LIVE FROM FUJIYAMA by SOLAR POWER」と題し、富士山頂から生中継。そして、その機材に使われる全電力を太陽光エネルギーで発電したものを使用するプロジェクトとなっている。
iOS「金環食2012」(無料)
金環日食のシミュレーションとカウントダウンが可能。iPhone 4と4SではAR機能を活用し、どの方角で観測できるかもチェックできる。
iOS「金環アプリ2012」(無料)
天文雑誌などを発売しているアストロアーツによる、日食の様子をiPhoneでシミュレーションできるアプリ。金環日食の日に太陽がどの方向に見えるかがわかるほか、場所によって異なる太陽の欠け始め、最大時、欠け終わりの時刻や様子も知ることができる。
iOS「2012金環日食ガイド」(85円)
日本気象協会による金環日食の観測サポートアプリ。観測地を選択し、それぞれの地点で何時にどのくらい太陽が欠けるのかをシミュレーションシができるほか、天気予報や金環日食Q&Aなどが用意されている。
Android「金環日食チェッカー2012」(無料)
GoogleMapで選んだ場所の日食予定が表示されるほか、2012年の金環日食の説明が用意されている。
Android「金環日食NAVI」(無料)
金環日食のピークまでの時間をカウントダウンするシンプルなアプリ。観測場所を選択しホーム画面に戻ると、金環日食が見れる日時が表示される。
Android「GPSから太陽(惑星)を探そう!」(無料)
Andorid端末上の位置情報(GPSや無線LAN)から現在地を取得し、太陽や月などの方向を計算して表示する。ほかにも金星、水星、火星、木星、土星の位置も計算できる。過去や未来の位置を計算する場合は、Android内の時刻を変更する必要がある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」